担当科目

社会保障I社会保障II

家族社会学(前期)  (2025年度4月開講) 基礎教育科目
火曜日【4時限目】14:40―16:10 4F401
2年前期/選択/授業形態(講義)/2単位/時間数(30)
担当教員    
原 俊彦(はら としひこ) 3
授業内容
家族は長い間、人々にとって最も身近で基礎的な集団として、私たちの生き方を強く規制してきたが、いま大きく揺れ動きその存在自体が問われるようになってきています。この講義では、変動しつつある家族の現状を理解するとともに、そのような変化をもたらしている要因について理解し、これからの家族のありについて展望し、考えていきます。
講義題目・概要
第1回4月8日(火)
【オリエンテーション】家族をどうとらえるか、講義概要や進め方等の説明、家族のイメージ、家族の定義  25FS#1PPT   25FS#1RP
                    
第2回4月15日(火)+第3回4月22日(火)
【家族分析の手がかり】家族にかかわる用語、家族の類型 25FS#2PPT 
25FS#3PPT 25FS#2RP
         
★4月29日(火)は昭和の日。5月6日(火)は子どもの日の代休で2週連続講義なし。
                                      
第4回5月13日(火)
【家族の歴史的変化】「近代家族」とは? その1 専業主婦とは? 25FS#4PPT  25FS#4 RP
     
第5回 5月20日(火)
【家族の歴史的変化】「近代家族」とは? その2 専業主婦は消えてなくなるか?
【家族の変動】家族形態の変化、家族機能の変化 25FS#5PPP  25FS#5RP

第6回 5月27日(火)【家族の変動】世帯統計でみる家族・核家族化は進んだか?ライフコースで見る家族 25FS#6PPP  25FS#6RP


第7回 6月3日(火)【家族の内部構造】役割構造、勢力構造、感情構造。25FS#7PPP  25FS#7RP

第8回 6月10日(火) 【家族の形成】結婚の意味と機能 25FS#8PPT  25FS#8RP
 
            
第9回 6月17日(火)【家族機能と社会的支援】子どもの養育と社会化、老親の扶養


第10回 6月24日(火)【家族関係】夫婦関係、親子関係、高齢期の家族関係(家族の未来) 

第11回7月1日(火)【家族の危機とライフコース】家族の危機+【ドメスティック・バイオレンス】DVの現状と対策(小説8050問題)

第12回7月8日(火)【虐待と家族】児童虐待の現状と対策。(詩梨(ことり)ちゃん事件)

第13回7月15日(火)【社会変動と家族①】雇用流動化のもとでの家族形成・【社会変動と家族③】雇用の流動化と中高年期の家族(氷河期世代の家族形成)

第14回7月22日(火)【社会変動と家族②】育児期の家族生活と職業生活(男女共同参画社会とワークライフバランス)

第15回7月29日(火)【これからの家族】 個人化と社会的包摂 (マズローの自己実現理論)


★定期試験は、8月5日(火)になると思います。

開講学期 >>> 前期
教科書 >>指定しません。
参考書 >>
森岡清美、望月嵩『新しい家族社会学 四訂版』培風館、1997
上野千鶴子『家父長制と資本制―マルクス主義フェミニズムの地平』岩波書店、1990
袖井孝子『変わる家族変わらない絆』ミネルヴァ書房、2005 
★図書館にあると思う。★アマゾンの中古が安い。
原俊彦、岩波新書『サピエンス減少-縮減する未来の課題を探る』2023年(880円+税) 
★日本や世界人口の将来と社会福祉の未来については、こちらを買ってお読み下さい。
到達目標 >>>
1.近代家族の概要を理解することができる
2.専門職としての様々な家族への援助を考えるために、家族(家庭内)の諸問題を社会的要因との関連で理解することができる。
 成績評価の方法 >>> 
①この講義は、アクティブ・ラーニング方式です。1回から15回まで、反転学習方式基本的に履修者は事前学習を通じて講義テーマについて調べ、その内容をまとめておき、講義で教師は、その内容を補足し、受講者は事後学習で、さらに必要な情報を自分で調べて追加し自分の考えをまとめる。
②課題及び試験結果に対するフィードバックの方法:定期試験に問題解決型の問題を設定し、記述式の回答(配点ウエイト50%)を求める。
定期試験として各到達目標を測定する筆記試験を行う。
リアクションペーパー:20%、定期試験:80%
出席:毎回取ります。遅刻などの場合は、講義終了後(あるいは翌週以降)、事情を聞いて出欠を判断します。出席回数が講義回数(15回を予定)の3分の2に満たない場合は定期試験の受験資格がなくなり、F評価で失格となりますので、6回以上欠席しないように。
 その他(学生へのメッセージ・履修上の留意点

現在のところ介護福祉士・社会福祉士の役割は、家族による扶養やケアを社会的に補完・支援することにあります。その仕事は家族に対す適切な理解や思いやり、家族との緊密なコミュニケーション、家族との役割分担、家族の協力なしには難しいものとなるでしょう。この講義を通じて、自分自身の家族も含め、家族というものに対する理解や関心を深めて頂きければ幸いです。

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